ウォーキングデッド シーズン6 第6話『迷いの森(原題:Always Accountable)』。
シーズン6では、リックのグループとアレクサンドリアの様子が交互に描かれてきました。
前回の5話はアレクサンドリアにたどり着いたリックのエピソードでしたが、今回はウォーカーを誘導しているダリル、エイブラハム、サシャに焦点が当たり、そのトラブルが描かれます。さらに後に重要な役割を務めるキャラクターが初めて登場。さり気ないセリフの中にやがて迎えるシーズン7のヒントが散りばめられていきます。
ウォーキングデッド シーズン6 第6話の動画を無料で見る方法とネタバレあらすじと感想。
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シーズン6 第6話 ネタバレあらすじ
現場を離れることになったリックに代わり、ダリル、エイブラハム、サシャの3人はウォーカーの群れを誘導してきました。目標の地点まで到達したため、そろそろアレクサンドリアへ引き返すことになります。
ルート642の標識のところで向きを変え、一路共同体を目指しますが、突然何の前触れもなしに男たちの集団が現れ、ダリルたちに弾丸の雨を降らせます。
ダリルたちは二手に分かれて攻撃から逃げ切ろうとするものの、男たちの追跡は執拗です。エイブラハムとサシャはライフルによって追手を全滅させますが、ひとりになったダリルは森の中に隠れるのが精一杯。
その森はなぜか木々の表面が焼け焦げていて、炭化したウォーカーの残骸があちこちに散らばっていました。ようやく敵手から逃れたダリルは疲労困憊し、バイクごと地面に倒れ込みます。
すぐに気を取り直してバイクを押しながら歩き出すのですが、広大な森から抜け出る道が見つかりません。無線でエイブラハムたちに連絡をとろうとしても返事はなし……。
呆然と立ち尽くすダリルの左腕から血が滴り落ちます。さっきの男たちの攻撃で怪我をしたのでした。ジャケットを脱ぎ、傷の手当てをしようとした時に枯れ枝を踏む音が聞こえてきます。クロスボウを持って音の方へ近づくと、若い女性2人が隠れていました。
両手を上げて武器を持っていないことを示した彼女たちでしたが、やがて後ろからひとりの男が近づき、ダリルを棒で殴りつけ、気絶させてしまいます。
その男はドワイト。女性はティナとシェリーという名前で、どうやらあるコミュニティーから逃げ出してきたようです。
ダリルたちを襲った男たちもそのコミュニティーのメンバーで、ドワイトたちはダリルをその男たちの一員だと勘違いしていました。ダリルはドワイトの誤解を解こうとしますが、恐怖に怯えているドワイトは聞く耳を持ちません。
ドワイトたちはダリルの手首を縄でしばり、もうひとりの仲間と落ち合うために森を進みます。その話によると森を焼き払ったのはドワイトと彼のパートナーであるシェリーでした。
手に入れた給油トラックからガソリンを撒き散らし、森を抜けたあと火をつけたのです。そうやってウォーカーたちの攻撃をかわした後、たどり着いたのが新しいコミュニティーでした。
彼らは昔のような暮らしができると考えていたのですが、現実はそれとは程遠く、強権的なリーダーに奴隷的な従属を強いられる生活。3人はそれに耐え切れずに逃げ出したのです。
ドワイトたちはダリルを連れて仲間が隠れているという燃料補給所まで来ますが、ゲートの中はウォーカーが一杯で、その仲間の姿は見えません。意気消沈している彼らの隙を付き、ダリルは森の中へ。ドワイトたちは銃を撃ちますが、ダリルはうまく彼らの追跡をまきます。
ダリルは再びエイブラハムたちに無線で連絡をとろうとするのですが、相変わらず返事はありません。
急に姿を現したウォーカーを倒した後、奪ってきたドワイトのバッグの中を見てみると、インスリンの袋が入っていました。どうやらティナという女性は糖尿病に罹っているらしく、その体調維持のための薬です。
インスリンがなければ彼女の命にかかわることを知ったダリルはあえてドワイトたちの元へ。攻守所を変え、今度はダリルが彼らから銃を奪います。そこへコミュニティーの追手のトラックがやってきたため、ダリルはこっそり木の陰へ。
ドワイトと追手のリーダーの話し合いは決裂し、追手側はいまにも彼らに襲いかかる様子を見せます。傍観していられなくなったダリルはドワイトたちに声をかけ、一緒にその場から逃走。
森の中を進むうち、追手のひとりに見つかりそうになりますが、ダリルの機転で難を逃れます。やがて一行は焼け落ちた温室に到着。そこには2つの遺体がありました。ティナとシェリーの知り合いの若い姉弟です。
ティナは花を手向けますが、その時実はウォーカーと化していた彼らが起き上がり、ティナを襲撃。結局、ダリルがインスリンを届けたことも無駄でした。
ダリルはアレクサンドリアへ来るようにドワイトとシェリーを勧誘するのですが、疑心暗鬼に捕われた彼らはその言葉を信用しません。ドワイトは銃で脅してダリルからオートバイとクロスボウを奪い、そのままシェリーとともに去っていきます。
再び森をさまよううち、ダリルはドワイトたちが森を焼くのに使った給油トラックを発見。運転台にいたウォーカーを倒した後、森を脱出します。
一方、ダリルと別れたエイブラハムとサシャは車の保険事務所に隠れていました。「ここにいればダリルが見つけてくれる」と冷静な判断で主張するサシャに対し、エイブラハムはじっとしていることに耐えられず、ひとりで外へ。
そして陸橋に乗り捨てられた軍用トラックの積荷からロケットランチャーを見つけます。
サシャの言っていた通り、やがてダリルが2人を見つけ、合流。給油トラックに乗り込み、アレクサンドリアへ向かいます。ダリルはリックへ無線で連絡をとろうとしますが、返ってきた言葉は「助けて」の一言でした……。
シーズン6 第6話 感想
前回の5話は脇役中心の話でずいぶん地味な展開でしたが、このエピソードでようやく人気者のダリルが主役となり、彼のファンとしては満足のいく物語となっています。
また何といってもこの話で重要なのは、シーズン7で物語のキーを握るキャラクターとなるドワイトが初登場することでしょう。
ダリルとの会話の中で彼が逃げ出したコミュニティーについて少し触れられていて、シーズン7を見たあとで再見すると、ここですでに細かく伏線を張っていることがよく分かります。
アメリカでは「伏線ばかりの話だ」と酷評する批評家もおり、確かに物語的には停滞して動きが少ない、という印象もあります。
なにしろドワイトの彫った木彫りの人形、妻シェリーとの挿話などは、これから何ヶ月も経ったシーズン7で再び登場することになるので、この話をしっかり覚えていないとその伏線が活きてきません。
ただ、ダリルファンとしては、彼が奪われたオートバイとクロスボウをどうやって取り返すのか、それを想像するだけでも今後の展開がぐっと楽しみになってきます。
それにダリルとドワイトの関わりはこのあともしばらく続きますから、シリーズ全体の流れを押さえる点でも見逃せないエピソードということは確かでしょう。
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