グレンが殺されたことで、2010年の第1シーズンの2話以来、彼をずっと演じてきたスティーブン・ユアンも、ようやく「ウォーキングデッド」から離れたわけです。
すっかり顔が売れた彼は、今がキャリアの上り調子と言えます。いくつか長編映画の仕事も入っているようで、演技の点でもこれからが勝負どころでしょう。
アメリカで活躍するアジア人俳優の中でも今一番注目株となった彼の、2016年以降の出演映画を紹介します。
2016年
「Okja」(原題)
彼のこれからの出演作で一番の注目は、何と言っても「Okja」(原題)というポン・ジュノ監督の新作です。
日本でも「殺人の追憶」「母なる証明」などが評判を呼び、韓国映画界第一の俊英として認知されているジュノ監督ですが、最近はハリウッドのスター俳優との仕事を続けており、すっかり国際派監督として登録された印象です。
この「Okja」も前作「スノーピアサー」同様アカデミー賞女優のティルダ・スウィントンが出演していて、彼女が監督を信頼していることが分かります。
ユァンがポン・ジュノほどの評価の高い監督にキャスティングされるというのは、やはり「ウォーキングデッド」で有名になったおかげでしょう。
もちろん韓国出身ということも大きいのですが、全世界の人間がその顔を知っているというのは俳優として有利な条件です。
映画はポスト・プロダクションに入ったとはいえ、公開はまだ先なのでどういう内容なのかはわかりません。
ただ、ジェイク・ギレンホールやポール・ダノといった有名俳優も出演しているので、アメリカでも広く注目される可能性があり、楽しみです。ユァンもどうかジュノ監督の期待に応える演技を見せて、彼の映画の常連になって欲しいと願っています。
ちなみに、同じ「ウォーキングデッド」ファミリーの俳優の中で、ハーシェル役のスコット・ウィルソンもジュノ監督の作品「グエムル-漢江の怪物-」に出演しています。これも奇縁と言うべきでしょうか。
「Mayhem」(原題)
もう一本、「Mayhem」(原題)という映画が公開を予定されていて、これはユァンが主演を務めるようです。
監督も新人だし、ウィルスの絡んだアクションもののようですので、どういう出来栄えになるかは未知数です。
面白いのは、共演者の中にダラス・ロバーツの名前があること。彼も「ウォーキングデッド」の出演者なのです。
ウッドベリーの総督の下で科学者のようなミルトン役を演じていました。
2人も「ウォーキングデッド」出身者がいるので、シリーズのファンとして見てみたい気がします。
来年からはさらに出演作が期待されるユァン。同じアジア人として活躍を見守りたいと思います。
その後予告が公開されました。
2017~2018年
原作通りの衝撃的な死により、ウォーキング・デッドの世界から退場したグレン。
彼を演じたスティーヴン・ユァンは映画界から退場するどころか、そのキャリアをますます充実させているようです。
もちろん、韓国系アメリカ人ということで白人スター並みの大活躍というわけにはいきません。しかし、アジア人俳優の中でも最も顔が知られているというメリットを活かし、これまでのテレビシリーズから映画へと軸足を移しつつあります。
様々な話題作に出演
ユァンはグレン役を辞めた直後、韓国映画界の俊英、ポン・ジュノ監督の「オクジャ/okja」に出演しました。
この映画はNetFlixが独自に製作した大作。カンヌ映画祭に出品されたものの、ネットだけで公開されるということで映画祭側と軋轢を生じ、映画公開のあり方について論議を呼びました。
結局、受賞とは無縁だったものの、アメリカでも「アカデミー賞にノミネートされるのでは」と噂されるほどの好評を獲得。
ティルダ・スウィントン、ジェイク・ギレンホール、ポール・ダノといった一流俳優と共演したという点でも、ユァンのキャリアの中で大きな一歩となっています。
そして2018年になって、ラッパーのブーツ・ライリーが初監督した「Sorry to Bother You(原題)」に出演。
この映画はサンダンス映画祭で初上映されて話題となったSFコメディです。
低予算のインディペンデント作品にもかかわらず、2018年7月に公開されると約4億円に及ぶ興行収入を上げ、興収トップテン入するほどの大ヒットとなりました。
去年、同じように黒人監督のデビュー作である「ゲット・アウト」が一大センセーションを巻き起こしただけに、この「Sorry to Bother You」にも大きな注目が集まっているようです。
カンヌ映画で賞を獲得した「Burning(原題)」
続いてユァンは「オクジャ/okja」と同様、韓国の俊英監督の作品に出演しました。
それが、2018年のカンヌ映画祭で批評家の絶賛を浴びたイ・チャンドン監督の「Burning(原題)」。
是枝裕和監督の「万引き家族」とパルム・ドールを争って惜しくも破れたものの、国際批評家連盟賞とバルカン賞の2つを受賞しています。
この作品は村上春樹の短編小説「納屋を焼く」をイ・チャンドン監督自身が脚色(共同)したもの。「シークレット・サンシャイン」「ポエトリー アグネスの詩」などで映画祭での受賞も多い監督にとって、さらなる勲章が加わったわけです。
ユァンもポン・ジュノ作品に続いてカンヌ出品の話題作に出たわけで、この後も生まれ故郷である韓国の作品に出演し続けるかもしれません。
テレビシリーズにはもう出ないつもり?
これらの映画の合間に、ユァンはアニメの声優をもっぱらこなしていて、どうやらテレビシリーズとは距離を置きたがっている様子です。
やはりアメリカではテレビ出演するよりも劇場公開の映画に出る方がステータスが高く、「映画に出続けてこそ一流」というイメージがあります。ユァンもそのルートを辿ろうと努めているのでしょう。
ただグレン役を得た恩を忘れず、この後も折を見てはケーブルやネットのミニシリーズにも出演してほしいと思ってしまいます。
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