タイトルからもうネタバレしてしまっているので、ウォーキングデッド シーズン8 第8話をすでにご覧になってカールが死亡してしまうことをわかっている方向けの内容になります。
ウォーカーに噛まれたことによりカールは死亡が決定してしまいましたが、その原因やチャンドラー・リッグス降板の理由や真相について。※原作のネタバレあり
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カールはいつウォーカーに噛まれた？
第8話のラストで、リックとミショーンにウォーカーに噛まれた腹部を見せました。
Oh no #TWD pic.twitter.com/wc9lv1bGvL
— The Walking Dead AMC (@WalkingDead_AMC) 2017年12月11日
が、ウォーカーに噛まれたシーンは一切なし。一体いつ噛まれたのか…。
「セディクを連れてきたせいでウォーカーに噛まれた」ということです。第6話でセディクをアレクサンドリアに連れていく際、カールは森の中でウォーカーに襲われています。
まず、一体のウォーカーに押し倒され馬乗り状態に。
揉みあっている最中さらに背後から一体のウォーカーが。
カールは組み合っていたウォーカーを右側に投げ飛ばします。
今後は後からやってきたウォーカーが覆いかぶさってきます。
しかし、カールが投げ飛ばしたウォーカーが起き上がります。
そして、カールの右腹部あたりに顔を持っていきます。
カールはなんとか銃を取り出し、まず目の前のウォーカーを撃ちます。
右側にいたウォーカーも頭を持ち上げ撃ちます。
なんとか危機を脱出。
直後、カールのシャツは地で真っ赤に染まっていました。しかし、これはウォーカーが食べていた鹿の上に乗っていたから。と思っていました。
右腹部にも血がついていますが、噛まれた傷からの血もついていたかもしれませんが、鹿の血の方が多かったんでしょう。
カールはセディクと会話を交わすのですが、セディクの質問に答えるまでかなり間がありました。もしかしたらこのとき噛まれたこのついて考えを巡らせていたのかもしれません。
そして、バッグを背負い普通に歩きだします。この時点でセディクも気づいていなかったでしょう。
第9話で噛まれた状況も明らかにされるかもしれませんが、これが原因だと思います。
これってウォーカーに襲われたというか、鹿を食べていたウォーカーに自ら戦いを挑んだからなんですよね。
セディクは母親に「ウォーカーを殺せば魂が解放される」と言われていて、ウォーカーを殺しまくっていました。その数237体。
セディクを連れてアレクサンドリアに向かう途中ウォーカーを見つけたカールは、よせばいいのにウォーカーを倒しに向かいます。そのせいで噛まれてしまったのです。
カール死亡が決まったのはいつ？チャンドラーの反応は？
演じるチャンドラー・リッグスにカール死亡が伝えられたのは上記シーズン8第6話撮影時の2017年6月だったそうです。ちょうどこのシーンがあるエピソードで、カールのあの演技は噛まれたことが前提だったんでしょう。
そう思ってみてみると、やはりただウォーカーに襲われただけとは違うように思えます。もちろんそのような演技をする為にこのタイミングで伝えたんでしょう。そう考えるとかなりギリギリです。
これにはチャンドラーだけでなくキャスト全員が驚きを隠せなかったそうです。原作にもそんな展開はありませんでしたし誰も予想できなかったでしょう。
ショーランナーのスコット・ギンプル氏は第6話のリハーサル後、チャンドラーと両親にこれからの話をしたいと話し合いを申し出、降板の話をしたそうです。
ちなみにスコット・ギンプル氏は少し前までチャンドラーに次の3年の出演を願い出ていました。ということで、制作陣もカールの死亡を決定したのは急なことだったのかもしれません。
なのでチャンドラーのお父さんはかなり憤慨したそうです。チャンドラーもかなりショックを受けたとのこと。
しかもチャンドラーは最近撮影場所（ジョージア州セイノア）の近くに家を購入したばっかりだったらしいです。
さらに、最近大学に合格したチャンドラーですが、ウォーキングデッド降板を受けて俳優業に集中する為、大学へ行くのを1年遅らせロサンゼルスに住むことにしたようです。
ウォーキングデッドに出演しているならそれだけで十分ですが、それがないとなると他の仕事も見つけないといけないですからね。
ドラマ降板のせいで生活や仕事にかなり影響が出てしまっています。
いつかはカールも死ぬかもしれないし、いつかはドラマ自体が終わると思っていてもまさかこんな早くその時がやってくるとは思わなかったんでしょうね。
出演キャストですらそう思っていたんだから視聴者がわかるはずもありません。
現在チャンドラーは「Inherit the Viper」という低予算の映画の撮影をしているようです。これからは音楽活動にも取り組むとか。
なぜカールが死ぬことに？
そもそも制作はなぜカールを殺すことにしたんでしょうか。この辺を探っていきたいと思います。これについては公式に明かされていないので、管理人の勝手な想像です。
2010年から始まりシーズン8まで長く続いてきたウォーキングデッドですが、人気の理由はドラマ自体が面白いことはもちろん、視聴者の思い入れのあるキャラクターたちが悲劇的に死んでいってしまうところにもあります。
人気キャラクターが死んだように見えるシーンがあればネットが盛り上がり、実際死んでしまってもまた盛り上がり。キャラクターの死というのは必要不可欠な要素になっています。
過去シーズンを振り返ってみると
シーズン1
エイミー
ジム
シーズン2
ソフィア
デール
シェーン
シーズン3
ローリ
メルル
アンドレア
シーズン4
ハーシェル
ミカ、リジー
シーズン5
ボブ
ベス
タイリース
ノア
シーズン6
ディアナ
ジェシー一家
デニース
シーズン7
エイブラハム
グレン
スペンサー
サシャ
という感じで大事なリックの仲間たちが悲劇の死を遂げてきました。
シーズン6の最終話では確実に誰かが殺されたようだが誰だかわからないというクリフハンガー的なラストとなり、シーズン7への期待は過去最大の盛り上がりを見せました。
そして、シーズン7第1話でのグレンの死はウォーキングデッド史上最大の悲劇となり、世界中のウォーキングデッドファンが涙にくれました。
というわけで、誰かが死ぬことで注目を集めているドラマなので、たびたび誰かを殺す必要があります。といっても原作があるので、基本は原作通りにキャラクターたちが死を迎えていくことになります。グレンもエイブラハムもそうです。
が、カールは全面戦争後も元気に生きています。さらにリックに代わってリーダーシップを発揮していく重要な存在になりつつあります。だから余計にファンはカールが死ぬだなんて考えもしませんでした。
そんなカールを何故ドラマでは殺すことにしたんでしょうか。
まず、ドラマの特性上メインキャラクターの誰かを殺すしかないのはもう避けられないことでしょう。
で、誰を殺すのかというところですが、原作だと全面戦争で死ぬのはエリック、シヴァくらいです。エリックもシヴァもすでに死亡してしまいました。
ニーガンとの戦争はシーズン6から続いていますが、原作に追いつかないようにする為か、かなり長引いていて正直間延びして退屈な感もあります。ドラマをもりあげる為にも重要なキャラクターをあと一人くらい殺しておく必要があるでしょう。
視聴者に大きな衝撃を与える為であれば、リック、ダリル、マギー、ミショーン、カール、キャロルあたりの重要なキャラクターの死が必要かもしれません。
タラやロジータやジーザス等、若干脇役感のあるキャラでは弱い。
かといってリックは主人公だし、ダリルが死んだらドラマが終わっちゃうレベルだし、ミショーンは戦闘シーンで必要だし、マギーもキャロルもドラマ上非常に重要な役割を果たしています。
カールは…？シーズン1から登場しているリックの唯一の家族ですし、重要な存在ではあります。が、そこまで深くストーリーに関わっているかといえばそうでもなく、戦闘シーンでもまだそれほどの活躍はありません。
というわけで苦渋の選択ではありますが、消去法的にカールに決まったんじゃないでしょうか。チャンドラーへの告知のタイミングからしても急遽決まったか、熟考したうえでのことだったんでしょう。
とは言っても第1話で登場した「情けは怒りに勝る」というリックのシーン。あれはカールの死を受けてのものだったんじゃないでしょうか。となるとその時点でカールの死は決まっていたのかもですね…。
カールのいないシーズン8後半以降の展開は？
第9話はカールの死をアレクサンドリアの仲間だちが見届けるシーンがあるようです。
誰かのせいでカールが死ぬというわけではありませんが、セディクを助けたことはリックに何か伝えたかったからかもしれませんし、カールの死で最近バラバラになりつつあったアレクサンドリアが再び結束を固める、という展開なんじゃないでしょうか。
第6話で「親に自分の道を示す必要がある」、第8話でリックに対して「むやみに人を殺すべきじゃない」とメッセージを残しましたが、これはカールの死に意味を持たせ、ニーガンを殺さないというリックの選択に繋げる為なのかもしれません。
原作だとカールはニーガンを殺さないというリックの選択に反対するので、真逆ですね。
しかし、全面戦争後のシーズン9で登場すると予想しているウィスパーズのエピソードでは、カールが敵側の少女リディアに恋をするという話なので、カールがいないとなると展開が大きく変わってくるかもしれません。
2月に放送開始となる第9話ではカールの死に様を見せられ涙涙のエピソードとなりそうです…。
カールの成長
カール追悼ということで、シーズン1からのカールを振り返ってみましょう。
シーズン1
当時11歳のチャンドラー・リッグス。カールの年齢設定はもう少し幼いように思いますし、チャンドラーも実年齢より幼く見えます。
死んでしまったと聞かされていたリックと再会を果たすシーンは感動しました。世界崩壊後から間もなく、この頃はただただ子供でした。シェーンにもよくなついていました。
シーズン2
第1話から早々に流れ弾を受けるという大事件が起こります。シェーンがオーティスを犠牲にして手に入れた薬とハーシェルの決死の看病により一命をとりとめます。
この一件以降、勝手に銃を持ち出して森に侵入してしまったり大人に口答えをしたりと自我が目覚め始めます。銃も扱えるようになり今でも愛用しているハットをリックから譲り受けます。
最終話では、リックを助ける為ウォーカーに転化したシェーンを撃ちます。世界崩壊後の世界で親身になってくれていたシェーンをあっさりと撃った姿には驚きました。リックより全然冷静でしたね。
シーズン3
刑務所に住み始めた一行ですが、早々にウォーカーに襲われ、カールと共に逃げていたローリが産気づきます。ローリはジュディスを産みそのまま息絶えてしまいます。
そして、カールはローリが転化しないよう銃で撃ちます。泣き崩れるリックの前でやはり落ち着きを見せていたカールが頼もしく感じました。
シーズン4
総督の攻撃によって刑務所を捨てることになってしまった一行はちりぢりに逃げることになりますが、カールは満身創痍のリックと共に逃走。
疲れ切ったリックが眠っている間一人で町を徘徊。ウォーカーに襲われるものの一人で切り抜けます。こうやって見るとカールってよくウォーカーに襲われてますね…。
シーズン5
一行は安住の地アレクサンドリアに居を構え、やっと落ち着いた生活を取り戻すことに。街で同年代の少年たちと出会いますが、大人たちと過酷な生活を送ってきたカールはいまひとつ馴染めない様子でした。
身体的にも大人らしくなり、大人たちにひけをとらないようになってきます。心を閉ざし続けていたイーニッドは徐々にカールに心を開き始めます。
シーズン6
シーズン2で大怪我をしたカールですが、シーズン6では流れ弾が右目に当たってしまうという大事件が起こります。以降、失った右目を隠すため包帯を巻くように。
随分と逞しくなり、戦いの前線に立つことは多くないものの一人前として仕事を任せられるようになってきます。
シーズン7
第1話ではリックを脅すためニーガンに腕を切られそうになりましたが、全く憶することがなかったカール。思えばこのような場面ではいつもリック以上に冷静でした。
シーズン8では戦争で人を殺すことについてリックを諭すカールでしたが、シーズン7冒頭では単身サンクチュアリに乗り込みニーガンを殺そうとしました。
その際一人撃ち殺してしまっています。シーズン8までの間に心境の変化があったのかもしれません。
また、イーニッドとはいい感じになりつつもなかなか恋愛までには発展しません。
こう見るとほんと大人になったなーという感じで、チャンドラーの成長を見守ってきたファンとしては感慨深いものがあります。
しかし、リックたちほど戦闘力は高くないので戦争が続くと若干影が薄くなってしまう感があるかもしれません。
とはいえマスコット的存在でもあり、癒しキャラだったのでカールがいなくなるとより殺伐とした雰囲気になりそうです。寂しくなりますね。
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