シーズン8はまだ始まったばかりですが、先行している原作の方ではとっくに対ニーガン戦争が終わり、各コミュニティは戦い以前の生活を取り戻しています。
しかしその平和もつかの間、思ってもみなかった新たな脅威が生じることになります……。
原作コミック翻訳版としてはこれから発売される8巻、ドラマではシーズン9あたりの内容になると思われる原作のネタバレ最新内容について紹介します。
ただ原作ではまだカールが生きているので、ドラマではカールについての部分は他のキャラクターなりに変わってくるでしょう。
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シーズン8の原作ネタバレについてはこちら
ウィスパーズの登場
ウィスパーズのエピソードはこのブログでも何度も書いていますが、今回は最新の内容を含めさらに深堀してみます。
救世主との戦争が終わって2年。平安を取り戻したアレクサンドリアでは、リックのリーダーシップのもと、農耕牧畜など食料供給の計画も起動に乗り、コミュニティとして発展を遂げています。
リックはこの時点でかなり老けた印象になっており、以前総督に切られた腕には義手を装着し、ニーガンに折られた足は不自由になり杖をつくようになっています。恋人のアンドレアと結婚し、カールはアンドレアを「ママ」と呼んでいます。
マギーは引き続きヒルトップを統率しています。すでにグレンとの子を産み、ハーシェルという名をつけていました。下の画像は左からリック、カール、ソフィア、そしてマギーとハーシェル。
ドラマではありえなさそうですが、ロジータはユージーンと結婚しています。夫婦間はうまくいっていないんですが…。
学業を終えたカールは鍛冶屋の弟子になるためにヒルトップに居住。初めて親子別々の生活となります。
ニーガンは相変わらず捕囚の身で、その邪悪な性格は矯正されずにそのままです。しかしリックの目が光っているため、逃げ出す機会は見い出せません。
各コミュティとの連携もうまくいき、このまま平和な生活が続くかと思われました。
しかし、新しい集団が姿を見せ、コミュニティの人間との確執が生まれます。彼らの名前は「ウィスパーズ」。腐敗した皮を被り、ウォーカーの群れに紛れて移動する特異なグループでした。
カールとリディアの恋
ヒルトップの守備隊がうっかり彼らの仲間を殺してしまったため、ウィスパーズは報復を開始。ジーサスも襲われますが、彼らのひとりを生け捕りにし、ヒルトップへ戻ります。
その捕虜の腐敗した皮のマスクをとると、若い女性の顔が現れました。彼女の名前はリディア。まだ16歳です。
彼女によるとウィスパーズはウォーカーと協調することを目標としており、実際に彼らに溶け込んで生活しているのでした。
その時、ヒルトップの少年と喧嘩をしたため、懲罰としてカールも一時的に留置場に入れられていました。リディアの姿を見たカールは彼女に話しかけ、ふたりは友だちに。
やがて自由の身になったカールは彼女を哀れに思い、マギーたちの目を盗んで監禁部屋から連れ出します。野外で話を交わすうちに親密度は深まり、ついにはふたりは性的な関係を結んでしまいます。
やがて、リディアを取り返そうとウィスパーズたちがヒルトップへやってきます。防御壁の外でマギーと対峙した彼らのリーダーは、アルファという女性でした。リディアは彼女の娘なのです。
ウィスパーズの方ではヒルトップの守備隊のふたりを捕らえていました。アルファは捕虜の交換を申し出ます。マギーもそれに同意。しかし「ここに住みたい」というリディアの言葉を聞いていたカールは、交換に反対します。
困惑するマギーですが、「断れば戦いになる」といわれて、リディアはカールを説得。自らの意思で母親のもとに帰ることにします。
一旦はリディアと別れたものの、彼女への思慕を断ち切れないカールはひとりでヒルトップを脱走。
※ここまでが日本語翻訳版コミック第8巻の内容になります。
※以降のストーリーはまだ日本語翻訳版は刊行されておらず、英語版コミックでしか見ることができません。
カールはウィスパーズの後を追いますが、やがて休憩中にアルファたちに見つかってしまいます。
捕虜となって連れて行かれたところは、木立に囲まれた草原。そこでは何百人というウィスパーズの集団が住んでいました。彼らは家も建てず、森に住む動物を食料にして原始的な暮らしを営んでいます。
リックに対して怒りを見せるカール
ヒルトップではカールが行方不明になったことが分かり、捜索隊を出しますが、その成果は上がりません。おまけに前リーダーのグレゴリーによってマギーの暗殺が図られます。
幸い未遂に終わったものの、その後処理のゴタゴタが続き、ついにはグレゴリーが絞首刑にかけられることで決着がつきます。
結局リックのもとにカールの失踪が伝えられたのは、アレクサンドリアの祭りの日でした。姿が見えなくなってから2日が経過しています。
最初はすぐに知らせなかったマギーに激怒するリックですが、事情を知って怒りを収め、アンドレアやミショーンとともに息子を探しに行くことにします。
やがて、リックたちが廃墟を進むうちに、ウィスパーズたちが現れます。命令されるままにリックだけが彼らの後をついていくと、雑草の生えた駐車場跡にカールやリディアが待っていました。
リックは息子に「一緒に帰ろう」といいますが、カールは断固拒否します。
「僕の目がこんなになって以来、誰もが僕の顔を見るたびに視線を逸らす。父さんだって例外じゃない。リディアだけがこんな僕をそのまま受け入れてくれた。彼女は僕にとって特別な存在なんだ」
息子の激高ぶりにリックは何も言い返すことができず、「分かった」とうなずくだけです。
そこへやってきたアルファはリックを近くのビルまで連れ出し、その屋上へ登ります。ビルの向こうには何千という数のウォーカーが集まっていました。
「私たちはあんたの築いたものを簡単に破壊できるのよ」アルファは驚愕の表情を浮かべるリックにそう囁くのです……。
仲間の死
結局リックとアルファは相容れることができず、カールを連れ帰ろうとしますがカールはリディアと離れないと言い出します。そして、カールはリディアがウィスパーズのコミュテニィ内でレイプされていることを伝えます。
母親のアルファもそれを容認していたのですが、リディアは傷ついており、あなたはここには相応しくないとカールと共にウィスパーズを去ることを認め、カールとリックとウィスパーズの集落を後にします。
しかし、帰り道。ウィスパーズが定めた国境に仲間たちの首がさらされていました。オリヴィアやロジータ、そしてエゼキエルら12人もの首が。
殺された者の家族たちはすぐに反撃に出るべきだと強く主張しますが、リックは冷静に対処するべきだと住民たちを諫めます。
リディアの身が危険だと判断したリックはカールと共にヒルトップへ移動させます。住民たちはすぐに行動を起こさないリックに対して反発し、アレクサンドリアは混乱します。
困り果てたリックはニーガンに相談を持ち掛け、軍隊を作ることを決意します。
そんな中、不満を持つ住民2人がリックに夜襲をかけます。命の危険を感じたリックは1人を殺してしまいます。その後、住民を集め軍隊を作ることを告げ、一旦は事態をおさめます。
が、リックに親を殺され、ウィスパーズに母親を殺されたブランドンという少年が「ウィスパーズとリックを殺してくれ」と、ニーガンを牢から出してしまいます。
2人でウィスパーズのキャンプに向かいますが、ブランドンはニーガンに刺殺されてしまいます。ニーガンは1人でウィスパーズに仲間入りしますが、コミュニティ内でレイプが行われていることが許せず、アルファを殺してしまいます。
戦争へ
ニーガンはアルファの首を手土産に悠々とアレクサンドリアに帰還。復讐する為に現れたウィスパーズに対しドワイトたちと共に戦います。
ニーガンはドワイトから渡されたルシールを持って大暴れしますが、戦闘中にルシールが壊れてしまいます。
ドワイトたちはウィスパーズの人面をかぶって中に紛れ込み、退却したウィスパーズたちにさらに追い打ちをかけます。
一旦は勝利したかのように思われましたが、夜襲をかけられヒルトップは火の海に。
なんとか事態をおさめるもののもはや住める状況ではなくなってしまい、ヒルトップの住民たちはアレクサンドリアに移動をはじめます。
最後の攻撃としてウィスパーズは1000体にも及ぶウォーカーを放ちアレクサンドリアを襲撃。アレクサンドリアがウォーカーの海に。大半は音で誘導し、残りもなんとか片付け危機は脱します。
が、リックの妻であるアンドレアは戦闘の最中ウォーカーに首を噛まれてしまっていました。
リックに見守られ息を引き取り、リックは転化したアンドレアの頭をナイフで刺します。
甚大な被害を受けることになりましたが、戦争は終結。ストーリー的にはここまでで一旦区切りがつく形になります。
原作ではこのようにカールによるウィスパーズとの関係が中心となってストーリーが進行。リックとの親子関係も危機を迎えます。
これをそのまま映像化するとしたら、カールの出演がかなり多くなり、リック以上にそのシリーズの中心人物ということになるでしょう。
さらにウィスパーズのほかにニーガンの存在もまだまだ脅威となるような情勢で、リックには心配の種がつきないようです。一旦は味方になったようなニーガンもこの後どのような行動を取るかわかりません。
もちろん原作とドラマの違いが大きいシリーズですから、これが忠実に映像化される保証はありません。ただ、コミックのストーリーテリングは見事なものなので、この面白さをなるべく保って欲しい、と思ってしまいます。
このストーリーの中で一つ面白かったのが、ルシールが壊れた際ニーガンは涙を流し、そしてその後ルシールを埋葬し墓を作るのです(笑)
ニーガンにとってルシールとはそんなに大切な存在なんですね…。
ドラマ（シーズン9）ではどうなるのか
ドラマだとシーズン8の前半で救世主との戦争が終結するパターンも考えられましたが、第2話までの進行具合を見るとシーズン8全編に及びそうな気がします。
となると、ウィスパーズのエピソードはシーズン9からになると思われます。
原作ではリックのイメージがかなり変わってしまっています。何故一人だけこんなに老けたのかわかりませんが、杖をついているのもありもはや老人のようです。
シーズン8の第1話でたびたび登場した回想シーンでのリックはここから来ているんだと思われますが、それをストーリーにどう繋げるつもりなのかはまだわかりません。
他にもアレクサンドリアの祭り、ミショーン（原作ではアンドレア）と結婚しているような雰囲気、カールが家にいなかったことなど、原作と酷似しています。ちなみに原作ではジュディスを生む前にローリが殺されてしまっています。
ドラマはエンターテイメント性の高いアクションを重視していることもあって、リックが原作のようになることはないのではないかと思います。原作のリックはもはや戦闘の前線に立つことは不可能ですから。ドラマでは手もありますしね。
ミショーンが死ぬ…？
原作では妻であるアンドレアが亡くなってしまう為、ドラマでその位置づけにあるミショーンが死んでしまう可能性はあると思います。
ミショーンが死ぬだなんてかなりショッキングだと思いますが、原作でもまさかアンドレアが死ぬとは思っていなかったのでやはり衝撃的でした。
アンドレアが息を引き取った後リックは銃を構えますが撃つことができず、転化したアンドレアに襲われ格闘の末ナイフで頭を差すという壮絶なシーンでした。
ミショーンがそうなったら…とはあまり考えなくないですよね…。
ただ、原作ではミショーンはまだピンピンしています。アンドレアもそうだったんですが、戦闘では常に最前線に立って大活躍しています。
というわけで、ドラマではミショーンは殺さないという可能性も大いにあると思います。
ロジータ、エゼキエルは？
残念ながらこの2人の死亡の確立はかなり高そうに思えます。
特にロジータは演じるクリスチャン・セラトスの出産のタイミングが撮影と重なったこともあり、シーズン8では今のところほぼ出演がありません。怪我をしているからということでアレクサンドリアに残っているのもそのためです。
タラを演じるアラナ・マスターソンもそうですが、子供を産んだばかりでハードな撮影を続けていくというのも難しいでしょうし、そういう意味でもキャラクターを死亡させて降板というのは大いにありえます。
ロジータの生首なんて見たくないですけどね…。ハーシェルでさえあったんですから十分ありそうです。
ウィスパーズ後の展開
ここからはシーズン10以降となるかもしれませんが、ウィスパーズ後、ヒルトップが再建を図る中、また新しいキャラクターが登場。
いかにもコミックっぽいキャラクターで原作では少し異色の存在です。
さらにまたウィスパーズが襲ってくるのでかなりややこしい展開になりそうです…。
管理人は原作もリアルタイムで追っているので、都度こちらの記事を更新していきたいと思います。
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